白サイには、森林の中で火が燃え広がると忽然と現れ、足で火を踏み潰して消す習性があるという
現地では「森の消防士」と呼ばれている
なぜ火を消しに来るのかは解明されていない
思うに、
太古の昔に交わされた約束を愚直に守っているのかもしれない、と
体長3〜4メートル、体重2〜3トン、肩から地面までの高さは180センチにもなる大きな身体でありながら、時速50キロくらいの猛スピードで走る
鼻には縦に並んだ2本の角を持ち、前の角は60センチほどもある
首の筋肉は強靭で、300キロもある水牛も軽々と突き上げてしまう
皮膚は厚くて硬い。肉食獣の爪や牙も刺さることはない
まさに鉾と鎧を身に纏った勇猛な戦士である
今、地球上に生存しているサイは、4属5種のみ
すべて絶滅の危機にある
昔にはもっと多くの種類のサイがいたというが…
激減の理由は生息地の開発と乱獲
サイの先祖とされるトリプロプスは陸上哺乳類最大の大きさを誇り、大陸で栄華をきわめていた
絶滅してしまったのは人類の出現が一因らしい
やがて、大地は
威風堂々 類まれなその姿を失うのか
そして、森は
消防士がいたことも忘れてしまうのだろう
<木彫りの白サイ>
- サイズ:(親)高さ12.0㎝、幅8.5㎝、長さ22.0㎝ (子) 高さ7.0㎝、幅4.0㎝、長さ10.0㎝
- 材 質:ヒノキ
- 製作者:マルジイ
- 作成日:ずっと前
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